宮部みゆきさんの著書は本当に面白いです。
発想もさることながら、ストーリーがこちらの想像を遥かに超えて展開します。

今回の蒲生邸事件は、主人公の青年が予備校の試験に泊まったホテルで火事に遇い、ホテルで何度がみかけた中年男性にタイムトラベルという形で助けられることから話が展開していきます。そして、行った先は２・２６事件の真っ只中。

タイムトラベルという非現実の設定で、舞台は２・２６事件と言う歴史上の事実。そして、史実を踏まえて展開するストーリーはフィクションというのだから、見事です。
そして、その中の人間模様が興味深く、この青年の心の成長も描かれていて、実に面白かったです。　是非、読んでみてください。

宮部さんの小説は時々読みますが、満足度が高く、次にまた読みたくなります。
宮部さんの本の中で、今回の蒲生邸事件は面白かった上位に入りますが、「火車」が今のところ１位です。