不思議な小説でした。 赤朽葉「あかくちば」という名字なのです。
桜庭さんの小説初めて読みましたが、直木賞受賞より前の作品だそうです。
千里眼を持つ万葉、その娘で暴走族から漫画家になる毛毬(けまり)、またその娘、と三代に渡って描かれています。
千里眼を持つという設定なので、不思議な夢を見てそれが現実となったり、ストーリーも奇抜で面白いが、その背景となる社会情勢が現実のものを描いてあるので、あり得ないストーリーがまるで本当の出来事のように思えてきて面白いですよ。
ちょっと怖い場面もあったりするけれど、映画的要素もあって楽しめました。
お勧めです。