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私の趣味はアカペラと読書と映画ですが、最近はほとんど映画を見る暇はなく、唯一の休みの日曜日はアカペラ、試験前は日曜日も塾をしますから、予定の無い日はほとんどありません。楽しみと言えば、昼食後と、寝る前にする読書なのです。
この本は、中学生には向かないですね。
高校生・・・も、読書好きでないと、難しいかもしれません。
大学生くらいからでしょうか。
でも、今、「ノーベル文学賞に一番近い」と言われている村上春樹さんの本、手に取って見るのも良いと思います。 でも、これは、最初に選ぶ本ではないですね。
もし興味があるなら、「羊をめぐる冒険」はどうでしょうか?
ところで、この作品「ねじまき鳥クロニクル」って3部作なんです。
第1部 泥棒かささぎ編  第2部 予言する鳥編  第3部 鳥刺し男編
この題名見てもあらすじがサッパリ検討つかないでしょう?
2部作と勘違いして、2部買って読んだんですが、「あれ?完結しない!」とその時点で3部作と気づいたのです。
1部までは、ゆっくりながらもスムーズに読めたんですが、2部の途中から戦争に絡む場面が出てきて、それがあまりに残酷でショッキングだったために、しばらく中断して・・・。
でも、結末が気になるから勇気を出して読み始め、終りと思ったところで、3部作と気づいたので、3部を読むのにすごく時間がかかってしまいました。
もう少しで終りってところで、またスピードアップできましたが、
いったいいつまでこの本を読むの?っていうくらい時間がかかりました。
最初は日常的な場面から始まり、村上春樹さんもこういう小説を書くんだ!と思っていたら、全然違いました。
そのはずないですよね。題名がそれを語っています。
だんだんと不思議なことが起こり始め、謎に包まれたままストーリーは続きます。
そして、引き込まれていきます。
でも、何かよく分からないまま・・・。
こういうのって、「海辺のカフカ」に通じるものがあります。
海辺のカフカは、よく分からない部分も多々あったけど、面白かったのです。
これは、よく分からない部分が多く、そして、怖い場面が後を引きました。
羊をめぐる冒険も、アフターダークも現実と非現実の境目がないような不思議なストーリーでしたが、それとは一味違いますね。
でも、この本を読んだことで、村上さんの根底にある反戦に対する意味合いを感じられ、そう考えると、この前、村上さんがイスラエルの文学賞を受賞した時の行動、スピーチの内容が自然なこととして受け止められます。
村上春樹さんの本は、初期の頃の作品はそうでもないのですが、1作読むと、大きな荷物を背負い込んだような気分になるので、続けては読めません。
でも、少し経つと、また読みたくなるんですよねー。  (M)