英語の教科書には、復習の意味もあって、いくつか「Let’s Read」 と称してストーリーが出てきます。中2の英語の教科書の最後に「Zorba’s Three Promises」というストーリーがあり、ちょうど今、それを中2クラスでしています。
 
ゾルバという黒猫のそばに、油まみれのかもめが一羽降りてきます。
死にそうなかもめは、ゾルバと3つの約束をします。
1つめは、産んだ卵を食べないこと。
2つめは、その卵のめんどうをみること。
3つめは、ヒナに飛ぶことを教えること。
そして、ゾルバは、ヒナにラッキーという名前をつけ、ラッキーを守り、飛ぶことを教えて、最後にラッキーは飛び立つという話です。
この中に、喜多塾が今年のチラシで使わせていただいているスローガン的な言葉「みんな違って、みんないい」の英語版があります。
場面は、ゾルバがラッキーに飛び方を教える時、ラッキーは自分が猫と思っているのをゾルバが「君はかもめだから、飛ぶんだよ。」と説得します。
以下、ゾルバのセリフです。
“You are a gull. I am a cat. Cats do cat things. Gulls do gull things. Each is good. Each is different. We must respect differences.”
Each is good. Each is different.を読んだとき、「あっ」と思いましたが、気づいた生徒も何人かいました。
このストーリー、猫がかもめを育てるという愛に関するテーマのみならず、こういう、違うものを認めようという、メッセージも含まれているんですね。
そして、かもめが死んだ原因が、油まみれという環境問題もさりげなく・・・。
ちょっと盛り込みすぎですが、さすが教科書です。