教育者の資質、教育者とはどうあるべきだということを中心に、教師だけでなく、広い意味での教育者に向けられたメッセージである。
斎藤孝氏の理想、そして、実践がとても分かりやすく書かれているだけでなく、内容も幅広く深く、例も多岐にわたり、吉田松陰からゴッホ、イチロー、また小栗監督などなども取り上げられていて、興味深いことばかりです。レバレッジ・リーディング方式で線を引くと、線を引く箇所が多すぎて・・・。
斎藤氏は多くの著書を出されていますが、私はこの本が一番気に入りました。
バイブル的な存在になりましたので、今後も繰り返し読んで勉強したいと思っています。
心を動かされた内容が多すぎて、紹介しきれませんが、そのうちのいくつかを紹介したいと思います。
*教育の原点はあこがれの伝染である。
*教師自身が何か高みを目指して飛ぶ矢のような勢いを持っていなければ、学ぶ側に「あこがれ」はうまれない。
*読書の習慣は最低限必要だ。
*社会は人を弾くのだ。その中で社会に食い込む技術を教えなければならないのだ。
*信用を得るために何が必要なのか。これをしっかり教えるのが、教育者の指名である。
まだまだ、きりが無いのでこのくらいにしておきます。
教師としての姿勢・考え方、生徒との距離の取り方、具体的な教え方など、実に参考になります。
さすが斎藤氏の専門分野。奥が深くて読み応えがあり、最高の本でした。