昨年から教科書が新しくなりましたが、中1にとっては分かりづらい教科書だとつくづく感じます。
2学期の一つ目の山は「3人称単数が主語の時の一般動詞のs」で、導入ページでは My father drives a taxi. などの文が中心ですが、同じページの最初の文が These are my parents. 最後の文が Those are her students. と複数形のsも出てきます。
このページ自体は前の教科書とそれほど変わっていないのですが、新教科書は、それまでに名詞の複数形についてサラッとしか出ていないのが原因で、生徒たちにとっては分かりにくくなっています。
小学校の時に複数形のsはしっかりと理解しているという前提だからだとは思いますが、小学校の英語理解は実に様々で、個人差があり、学校での取り組みにも差があり、中1の最初から理解度にかなり差ができています。
また、新教科書のこのページでは、新出単語が these, those, they, there とthから始まる単語が一度に4つも出てきて、似たつづりで読み方も難しい。旧教科書では、複数形の導入時にtheyは既に出てきているので、新出単語は these, those, thereと一つ少なく、それだけでも理解度が違います。(とは言っても、3人称単数の導入ページにわざわざ複数形のtheseやthoseをもってこなくても・・・と思いますが。)
このように、新教科書は、「小学校で既に習ったでしょ!」と、サラッと扱う文法と「もう知っているよね!」という単語が出てくるので、小学校の英語がしっかりと身に付いていない生徒は、一度に覚えることが多くて苦労します。
とにかく、「中1で基礎をしっかり作りましょう!」と、喜多塾では今、3人称単数のsに取り組み中です。